好評いただいた第1回に引き継ぎ、今回もAbleton LiveをコントロールできるiPadアプリをご紹介します!
今回の企画で取り上げるのは、以下の4つのアプリです。
- Zerodebug “touchAble 2” ⇒記事はこちら
- PATCHWORKS “Conductr”
- hexler “TouchOSC with LiveControl” ⇒記事はこちら
- liine “LEMUR with LiveControl 2” ⇒記事はこちら
記念すべき第2回はこちらのアプリ!
PATCHWORKS “Conductr”
Conductr 公式ページはこちら
こちらのアプリはあまり日本語のレビューや記事を見かけませんね。マイナーなんでしょうか?(笑)ちょっと買うのに勇気が必要でしたが、個人的にはけっこう好きです。
前回の “touchAble 2” が制作向けだと感想を書いたのに対し、今回の “Conductr” は「ステージ向け」と言えそうです。上の画像やこれから出てくる画像を見ていただくと分かりますが、全体的にUIがシンプルで見やすく、ボタンが大きいので押し間違いも少なくて済みそうです。
もちろん、見た目だけでなく機能もシンプルで使いやすいのでご紹介していきましょう。
“Conductr” では、「モジュール」と呼ばれるアサインリストを作ることができます。(必須ではありません)上の画像では、「Module 1」という名前で合計8つのパラメーターをアサインしました。追加方法は非常に簡単。「ADD」を押して、アサインしたいパラメーターを選択するだけです。選択できるパラメーターは自動的に検出されて出てくるので、とくに難しい設定は必要ありません。
設定を終えたら、「GO TO PLAYGROUND」を押して実際に操作する画面へ進みます。
画面が4分割された状態で、最初はなにも設定されていませんが、それぞれに付いているボタンを押すと「クリップランチャー」「ミキサー」「トランスポート」などの様々なモジュールから好きなものを選び表示することができます。
こちらが設定し終わったあとの画面です。右上に表示されているのが、一番最初に作成したオリジナルのモジュール「Module 1」です。もしモジュールを複数作った場合は、その中から最大4つを選んで各画面に表示することができます。
こちらは「Module 1」を見やすいように下の段に表示してみました。これだけフェーダーが大きければ、ステージ上で間違えることも無さそうですね。その他にも一つのモジュールをフルスクリーンで表示するなど、都度操作のし易いレイアウトに調整することができます。
ここまでの内容は、公式動画で見る事ができますので是非一度ご覧下さい!
このように、“Condutr” の特徴はそのシンプルさと操作性にあります。出来る事は他社アプリよりも随分と少なめですが、「コンダクター(指揮者)」という名前からも分かるように、ステージ上で指揮をするようにAbleton Liveをコントロールすることに重点を置いているのが良く分かります。
「iPadでAbleton Liveをコントロールしたいけど、簡単なのがいい」という方や、「ハードウェアコントローラーも持っているけど、サブコントローラーが欲しい」なんて方にオススメです!
尚、パソコン側の設定は “touchAble 2” 同様、iPadの “Conductr” をネットワーク越しに認識させるためのアプリをダウンロードしインストールする必要があります。サポートページにMac、Windows共に設定方法がありますので確認してみてくださいね。
Conductr 公式ページはこちら
第3回は hexler “TouchOSC with LiveControl” を取り上げます!お楽しみに。