ここ数年、iPadの音楽系アプリは本当に多種多様なものがあって盛り上がっていますね!
今回から数回に分けて、Ableton Liveのコントロールに注力して開発されたアプリを比較、レビューしていきたいと思います。かなり個人的な主観が入っていますが、是非参考にしてください。
今回の企画で取り上げるのは、以下の4つのアプリです。
- Zerodebug “touchAble 2”
- PATCHWORKS “Conductr” ⇒記事はこちら
- hexler “TouchOSC with LiveControl” ⇒記事はこちら
- liine “LEMUR with LiveControl 2” ⇒記事はこちら
記念すべき第1回はこちらのアプリ!
Zerodebug “touchAble 2”
touchAble 2 公式ページはこちら
まず結論から申し上げると、このアプリは自宅スタジオなどで使用する「制作向けコントローラー」として非常にオススメです。自分もこのアプリを制作時に愛用しております。
クリップの再生/停止やフェーダーの操作はもちろんですが、なんと “touchAble 2” では、左側にあるメニューを使ってライブラリを呼び出し「EQ Eight」や「Glue Compressor」といったプラグインを指先一つで各トラックにアサインできちゃいます! ※上画像参照
サードパーティー製のプラグインも選べるのですが、若干挙動が怪しいのがちょっと残念。
画面のレイアウトも好みに合わせて変更できます。「Instrument Rack」などでアサインしたMacroのコントロールも可能ですし、なにより凄いのは、「EQ Eight」のようなAbleton純正プラグインだと画像のように専用の画面が出てくること!すご〜い。
ステップシーケンサーも搭載!ベロシティなども指先で変更できるので、パーカッションの打ち込みなどで大活躍します。個人的に、ステップシーケンサーの操作性は他のアプリの中で一番 “touchAble 2”が好きですね。
ハードウェア・コントローラー “Ableton Push” でも御馴染みのグリッドによるキーボード演奏も可能です。左側のメニューでスケールやキーを決めれば、あとは華麗に演奏するだけ!アルペジエーターとかと組み合わせると強力ですね。
iPadアプリでよく見る「X・Y軸コントローラー」も搭載しています。X軸とY軸に自分の好きなパラメーターをアサインして、同時に動かすことができます。複数の点を使い分ければ、個別のトラックのパラメーターを同時に変化させることも可能です。
こちらの公式動画で実際の動きが見れますので、是非ご覧ください!
このように “touchAble 2” は Ableton Live 全体のコントロールはもちろん、プラグインのアサインやステップシーケンサーによる打ち込みなどの充実具合から「制作向けコントローラー」として非常に優秀であると感じました。
そしてなによりアプリの動作がキビキビしていて、触っていてストレスがありません。これけっこう重要。
また、コンピューター側の設定も公式ページからダウンロードできるインストーラーがほとんどやってくれるので簡単です。操作に困っても、完成度の高いビデオチュートリアルが手伝ってくれます。
「Ableton Live をマウスでカチカチするんじゃなくて、もっと直感的に操作できたら・・・」というアナタに是非オススメします!僕はこのアプリのおかげで、ハードウェア・コントローラーいらずになってしまいそうです・・・。
touchAble 2 公式ページはこちら
第2回は PATCHWORKS “Conductr” を取り上げます!お楽しみに。