「バーチャル・スタジオ・ラック」と呼ばれるスタイルの Nomad Factory “MAGMA” を試してみました。尚、こちらのプラグインはメディア・インテグレーションさんで8月19日まで期間限定でなんと9,980円!要チェックです。
さて、今回の “MAGMA” ですが、ご覧の通りラック形式のプラグインとなっています。あまり見慣れない方も多いかと思いますが、僕が愛用している Spectrasonics のシンセ “Omnisphere” の内蔵エフェクトとそっくりで、数あるエフェクトを好みの順で組み合わせることができるようになっています。
細かい機能のことは抜きにして、この「バーチャル・スタジオ・ラック」がどう便利なのか?という点を考えてみました。
まず、複数のDAWを使い分けている人にとってオススメできるかもしれません。というのも、通常制作をしていると、そのうちお気に入りのプラグインの組み合わせや、設定というのが決まって来るものですよね。ほとんどのDAWが、プラグインの設定やチャンネルストリップを保存できるようになっていると思いますが、残念ながら異なるDAWをまたぐことはできません。
しかし、“MAGMA” であればそれがクリアできます。ラック全体の組み合わせや設定をそのまま保存できるので、DAWが異なったとしてもプリセットを簡単に呼び出すことができます。
また、“VST Chainer” という機能を搭載することで、例え “MAGMA” が Audio Unit や RTAS として動作している場合でも、他社製VSTプラグインを “MAGMA” のラックに読み込んでしまうことが可能です。もちろんVSTが使えないDAWでも・・・です。スゴい!
ラック内のエフェクトの品質も老舗 Nomad Factory 製ですから安心して使えますし、なにより一通りのエフェクトが揃っているのが嬉しいですね。EQ・コンプ・ディレイ・リバーブはもちろん、ステレオイメージャーやエキサイター、マキシマイザーにトランスゲートまで。最近のアップデートで、各エフェクトのパラメーターをLFOやエンベロープでコントロールできる “モジュレーション・マトリックス” なんていうのも追加されたので、より追い込んだ設定が可能になりました。
これだけ盛りだくさんの “MAGMA” 。DAWを買ったばかりでプラグインが不足気味の方、オススメですよ!