Native Instruments KONTAKT 5 使い方のコツ&Tips 〜Purge〜

Posted by: soundathlete

KONTAKT_Purge

Native Instruments シリーズ第二弾!Sampler “KONTAKT 5” の使い方のコツを、数回に分けていくつかご紹介していきたいと思います。

記念すべき第一回目は、サンプラーに付き物の「メモリ(RAM)消費」に対する節約術を紹介します。

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「サンプラー(Sampler)」といえば、実際に録音(サンプル)された楽器の音を鍵盤に配置し、打ち込みによって再生する機器を指します。その品質といえば、録音環境はもちろん、どれほど細かく録音(サンプル)したかによって大きく変わってきます。

ピアノを例に考えみても、優しく触れた時の音と、力強く弾いた時の音、鍵盤を弾くように弾いた時、押し込むように弾いた時などなど、弾き方などによって音色の変化が起こります。これを全て録音していくと、膨大なサンプル数となり表現力は向上しますが、結果メモリを圧迫するというわけです。

今回、例に使用するのは「Studio Drummer」というライブラリで、こちらは通常時だと約400MB前後のメモリを使用しています。ストリングス音源の「Session Strings Pro」なんかだと、平気で1GBとか使っちゃいます・・・。上の画像を参考に、ご自身のよく使うライブラリの使用量を確認してみてください。

では、早速メモり節約術を見ていきましょう!

ここでのポイントは、まず「打ち込みを完了させる」ところにあります。今回の記事では、下の画像のような打ち込みを行いました。

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打ち込みが終わったら、KONTAKTのキット(プリセット)のメニュー内にある “Purge” をクリックし、さらに “purge all samples” をクリックします。すると、メモリ使用量が一旦 “ゼロ” になるはずです。

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メモリ使用量が0になったら、いつも通り楽曲を再生します。すると、打ち込んだ内容で使用するサンプルのみをメモリにロードしてくれます!その証拠に、再生が終わった時点でのメモリ使用量を確認してみてください。

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僕の場合は、通常時400MBだったメモリ使用量が約10MB、つまり40分の1まで節約できました!素晴らしい機能ですね。

この “Purge” の注意点は、最初の再生時に「どのサンプルが必要か?」を判断してロードしますので、“Purge” した直後の再生はサンプルの再生が遅れたりすることがあります。また、打ち込み内容を変更したりすると必要なサンプル内容も変わってくるので、最大限に節約したい場合は、都度 “Purge” する必要があります。

KONTAKT 5には品質の高いライブラリが多く存在し、その分メモリにも負担がかかりやすくなっていますので、是非この機能を活用してみてください!

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