巷で人気のMIDIキーボード IK Multimedia “iRig KEYS” に触れる機会がありましたので、簡単ではありますが感想を書いていきたいと思います!
“iRig KEYS” のなによりの特徴は、やはり正式にiPad/iPhone/Macに対応している点でしょう。過去の多くの製品がAppleの「Camera Connection Kit」を使用して接続していたのに対し、“iRig KEYS” はMac用のUSBケーブルの他に、iPhone/iPadに直接つなげられるDockコネクタケーブルが付属します。
ここで気になるのは、昨今のiPhone5やiPad miniに採用されているLightningコネクタでの動作ですが・・・Lightning – 30ピンアダプタで問題なく動作するようです!素晴らしい!
設定もいたって簡単。Core MIDI等に対応しているので、ドライバ不要。iPhone/iPad/Mac、いずれも接続しただけで認識してくれるスグレモノです。
さて、実際の使用感ですが、キータッチについては37鍵盤のミニサイズらしい弾き心地です。モバイル用キーボードにセミウェイテッドのようなタッチを求めてはいけませんが、若干安っぽい感じが否めないですね。しかし、GarageBandなどのソフトウェア・キーボードに比べれば、その差は歴然。モジュレーション・コントローラーとピッチ・ベンド・ホイールもついているので、iPhone/iPadでも本格的な演奏が可能となります。
そんな「演奏」という視点から見た場合に、知り合いのプロの方が “iRig KEYS” を選ぶ最大のポイントは「サステイン・ペダルやエクスプレッション・ペダルが接続できること」とおっしゃっていました。確かに、モバイル用キーボードでペダルが接続できるものはあまり見た覚えがありません。これは盲点でした。
次にソフトウェア面で見てみると、iPhone/iPad向けには “SampleTank FREE for iOS” と “iGrand Piano FREE” が、Mac向けにはソフトウェア音源である “SampleTank 2 L” が、なんと無料でダウンロードできるようになっています!
“SampleTank 2 L” にいたっては、本来59.99ユーロで販売されている本格的なソフトウェア音源で、僕もその上位版 “SampleTank 2.5 XL” に昔からお世話になっています。下位版とはいえ、2GBの音源が付属する “SampleTank 2 L” が付属するなんて・・・太っ腹ですね。
そんな “iRig KEYS”。Macはもちろん、iPhone/iPadで本格的な演奏をしたい方に強くおすすめします!