Native Instruments BATTERY 3 使い方/簡易マニュアル 〜Effects編〜

Posted by: soundathlete

お盆休みでバタバタし、更新が遅れてしまいました・・・が!
気を取り直して、今回は音の演出に欠かせない、【Effects】タブについて紹介します。

battery3_effects1

個々のセルに対して効果を与えるタブとしては、この【Effects】タブが最後になります。

今回は使い方というよりも、各エフェクトがどのような効果を与えるのか、を見ていきましょう!“ドラムキットの作り込み” が、Batteryの本来の姿ですので、今回は単発サンプル(キックなど)をセルにアサインしましょう。

左から順にいきます。まずは “Lo-fi”。
「〜はローファイなサウンドで・・・」なんて台詞、聞いたことありませんか?

一時期の「とにかく高音質!」を求めた時代によく聞かれた “Hi-Fi(ハイファイ)” の逆で、解像度やサンプリング・レートの低い音質のことを指しています。【Bits】の数値を極端に下げてみたり、【Hertz】の数値を変えてみましょう。ビキビキしたサウンドになりませんか?

でも、なぜわざわざ “低い音質” にするのか?
様々な理由がありますが、 まずは演出目的が挙げられます。
そして、音質を低くすることによって現れる “味” も理由の一つです。

今でもRoland TR-808のサウンドが好まれるように、ジャンルによっては “ローファイなサウンド” が必要となる場合があるのですね。

この “Lo-fi” と相性が良いのが、次の “Saturator” です。
“Saturator” では、音に “歪み” を与えます。

“歪み” というと、ノイズのように「望まれないもの」と考えられやすいのですが、音の世界では “歪み” が与える効果によって、音に表情が加わったり、味わい深くなったりするのです。

今でも、味わい深い “歪み” が欲しいが為に、わざわざコンピューターから真空管アンプに音を通したり、テープレコーダーに一度録音したり、はたまたサチュレーション専用のプラグインが発売されているほど重要な要素となっています。

“Lo-fi” で壊したキックサウンドに “Saturator” を足して、【Saturate】数値をグイッと持ち上げてみてください。太くて強いサウンドになりませんか?

ここまで音に変化を与えてくると、耳障りな音も含まれてくることがあります。
そんな時は、次の “EQ/Filer” や “Compressor” セクションで調整しましょう。

どちらも一般的なEQやCompと変わりありませんので、今回は飛ばしちゃいます(笑)

次は、意外と助かる “Inverter” です。ここでは、オーディオ素材の「位相(フェイズ)」や「定位(パン)」 を反転させることができます。

【Invert】ボタンで位相を逆転、【Swap】ボタンでステレオの定位を逆にします。
位相についてはWikiで調べていただくとして、 これは一体どんな時に使うのか?

例えば、キックサウンドを重ねた時、位相が互いにぶつかることで打ち消し合い、音が細くなってしまうことがあります。そんな時は、どちらかのサウンドに “Inverter” を使用し、位相を逆転させてみます。これで音が太くなるようであれば、多少位相のぶつかりを回避できたことになります。

さて、最後の “Sends” と“Output” は、その名の通りですね。
“Sends” では、次回紹介する【Master】タブへのDelay、及びReverb効果を増減させます。
“Output” では、定位(Pan)と音量(Volume)がコントロールできます。

今日ご紹介した【Effects】タブの各機能には、下の画像のようにプリセットが内蔵されています。

battery3_effects2

なかなか上手く効果が与えられない場合や、参考にしたい場合にご活用ください♪

では、また次回!!

  1. Native Instruments BATTERY 3 使い方/簡易マニュアル 〜Master編〜 | SoundATHLETE COLUMN
    Native Instruments BATTERY 3 使い方/簡易マニュアル 〜Master編〜 | SoundATHLETE COLUMN
    at /

Leave a Reply

CAPTCHA