本日は、Ableton Live ならではの “セッションビュー” にて、覚えておきたい裏技のご紹介です。
セッションビューといえば、“クリップ” と呼ばれる音源(またはMIDI)が入った箱をグリッド上に並べて、リアルタイムに演奏したり、アイデアを練るために様々な組み合わせを試すのに便利な画面です。そんなセッションビューをより活用するために、まず覚えておきたいのが「停止ボタンの削除」です。
上の画像のようにクリップが配置してあった場合、右側の「シーン2」をスタートさせると、左側2つの停止ボタンを押したことにもなるので、「シーン1」で鳴っていた2つのクリップが止まってしまいます。
「すでに鳴っているクリップの他に、2つのクリップを追加で鳴らしたい」なんて時は、不要な停止ボタンを右クリックを使用して消してしまいましょう。
こうすれば、例え「シーン2」をスタートしても、最初の2つのクリップが停止することはありません。また、下の画像のようにしていただければ、「シーン3」をスタートすると右側2つのクリップのみが停止する。なんてことも可能です。
これを知っているだけで、無駄にクリップを複製したりする必要がなくなりますので、オススメです!
そしてさらに面白い機能を紹介しましょう。クリップやトラック同様、シーンにも名前を付けることができるのですが、下の画像のように「145bpm」や「3/4」といったように、現在とは違うBPM数値や拍子記号を入力した上で、シーンをスタートしてみてください。
いかがですか?シーンをスタートさせる度、BPM数値や拍子記号が記入した数値通りに変化したかと思います。使いどころに悩みますが、DJプレイに Ableton Live を使用するときなどに便利かもしれませんね。
では次に、マップモードのときだけ現れる特殊なボタンのご紹介です。 Ableton Live では、様々なMIDIコントローラーを自由にアサインできる「MIDIマップモード」と、パソコンのキーボードをアサインできる「キーマップモード」があります。これは、画面右上の “MIDI” または “KEY” ボタンを押す事で可能になります。
そのどちらかが有効になっている場合のみ、いくつかのボタンが現れて使用できるようになります。下の画像をご覧ください。
この画像は「MIDIマップモード」が有効になっている状態ですが、各トラックのクリップ再生ボタンや、シーンの選択や移動を可能にするボタンが画面右下に現れています。
これらをMIDIコントローラー、またはキーボードにアサインすることで、クリップやシーンの選択、及びスタートが非常にスムーズになります。Ableton Live を使用したライブ演奏で効果を発揮しそうです。
以上、知っておきたい “セッションビューの裏技” でした!次回をお楽しみに〜。