先日のセールで手に入れた、A|A|S アナログモデリング・シンセサイザー “Ultra Analog VA-1” を触り倒しました!英語のマニュアルも頑張って読みましたよ〜。そこで、恒例の簡単レビュー!
まず肝心の音ですが・・・これ、良いですよ。
アナログ機材でよく言われる「温かみ」が感じられます。カットオフなんかをグイグイやった時の音の変化も、良い意味で「雑」な感じが出ていて、他社のシンセではあまり味わった事の無い感覚です。
プリセットも良くできていますよ!他社製プラグインのプリセットは、けっこうオリジナリティーの溢れるぶっ飛んだものが多いですが、この Ultra Analog VA-1 のプリセットは、なんだか王道な感じが多いです。聞いたことありそうな音色や、Moogなどメーカー色を再現したものなどなど。裏返してみれば、即戦力になる音色が多いとも言えるかもしれませんね。
インターフェイスも、いたってシンプル。
左側のグレーのゾーンは、MIDIノートの扱いを決めるエリア。ユニゾンやポルタメント(グライド)の設定や、アルペジエーターはここで見つけられます。このアルペジエーターがけっこうキモで、“Pattern” をイジることで簡単にリズミカルな変化を付ける事ができます。また、“Order” でアルペジエーターが上昇するのか、下降するのかなどを決めることができるのですが、その中にある「Rock and Roll exclusive」と「Rock and Roll inclusive」が面白いです。「Rock and Roll exclusive」が上昇&下降を繰り返すのに対し、「Rock and Roll inclusive」は最も低い音と、最も高い音はリピートしないタイプの上昇&下降を行います。これは是非、聞き比べてみてください!
右側のエリアは上下それぞれにオシレーター1と2があり、またそれぞれにLFOやEnvelope、Ampなどが用意されています。いやぁ、シンプルだこと。各モジュールの右上にON/OFFスイッチがあるので、使いたい場合には忘れずにONにしましょう。
そして、最終的に上部のEffectsエリアで “Chorus” や “Delay”、“Reverb” などを通って出力されるわけですね。このEffectsのかかる順番は、“Topology” のイラストを上下にドラッグすることで4パターンから選ぶことができます。
そんなこんなで、一見ボタンやノブが多いように見えますが、本当にシンプルな作りになっていますので、シンセサイザーの基本が学びたい方や、アナログシンセのテイストが欲しい人には超オススメです!